液体を加熱したい
対応可能な製品
口元防水仕様について
① モールド加工
※モールド加工とは鋳型にゴムを入れて口元に成形すること。IPX5程度の防水効果がある。
② 給電部ボックス付
ボックスの形状
ボックス仕様:SS、SUSで製作
IPX3程度の防水効果がある
③ シリコンゴムキャップ加工
口元給電部にシリコン成形されたゴムキャップを被せ庇護する
④ 収縮チューブ
熱収縮をするチューブを口元に被せ庇護する
液体加熱の適切な表面処理について
① テフロンコーティング
フッ素樹脂を表面に塗布し、耐薬品性、耐食性の強化を目的とする
② ニッケルメッキ加工
ニッケルメッキをヒーター表面に施し、耐食性を高めたもの。仕上りは極めて光沢を有する。
③ 電解研磨加工
表面を電気化学的に溶解させることで研磨面をクリーンなものにし、加工による変質層を除去。
また、クロムを濃縮しながら酸化皮膜を再生するため、より強固な皮膜ができる。
食品加熱・クリーンルーム向け
④ 酸洗加工
ヒーター表面についたスケールをラスノンウェルで洗う。
砥石によるスケール除去では取りきれない細かい粉塵を除去。表面仕上りは曇りがかかる。
液体別融点沸点一覧表
物質 | 融点℃ | 沸点℃ |
---|---|---|
アセトン | -96 | 56 |
アニリン | -6.1 | 184.13 |
エキサン | -95 | 69 |
エチルアルコール | -115 | 78 |
エチルエーテル | -116 | 35 |
エチルクロライド | -139 | 13 |
オクタン | -57 | 126 |
カリウム | 64 | 760 |
グリセリン | 18 | 290 |
クロロホルム | -63 | 61 |
酢酸(氷酢) | 17 | 118 |
四塩化炭素 | -23 | 77 |
臭素 | -7.3 | 59 |
硝酸 | -41 | 86 |
水銀 | -39 | 357 |
ステアリン酸 | 69 | 383 |
デカン | -96 | 174 |
トルエン | 98 | 878 |
二硫化炭素 | -112 | 46 |
ブタン | -135 | 0.5 |
ヘプタン | -91 | 98 |
ペンタン | -130 | 36 |
水 | -91 | 100 |
メチルアルコール | -97 | 78 |
メチルクロライド | -92 | 13 |
硫酸(純) | 11 | 338 |
各種液体の熱的性質
物質 | 温度 | 比重量(g/㎤) | 比熱(kcal/kg℃) | 熱伝導率(kcal/mh℃) | 温度伝導率(㎡/h) |
---|---|---|---|---|---|
ベンゾール | 20 | 0.879 | 0.415 | 0.132 | 3.62 |
スピンドル油 | 20 | 0.871 | 0.442 | 0.124 | 3.22 |
トランス油 | 20 | 0.866 | 0.452 | 0.107 | 2.73 |
アンモニア | 20 | 0.612 | 1.146 | 0.448 | 6.39 |
グリセリン | 20 | 1.264 | 0.57 | 0.246 | 3.41 |
潤滑油 | -96 | 0.876 | 0.469 | 0.124 | 3 |
ダウサムA | -96 | 0.933 | 0.45 | – | – |
ダウサムA | -96 | 0.905 | 0.57 | – | – |
水 | -96 | 0.9988 | 0.999 | 0.513 | 0.00143 |
液体別の許容ワット密度について
物質 | ワット密度 |
---|---|
水 | 5~14 |
食用油 | 4 |
機械油 | 3 |
タービン油 | 0.5~2.5 |
C重油 | 1.5~4 |
熱媒油 | 1.5~3 |
流動パラフィン、ワックス | 1.5~2.5 |
トリクレン | 5 |
アスファルト・タール | 0.8~1.5 |
ソルト | 3~5 |
被覆材の選定について
● SUS304 650℃
弊社の標準パイプ。
耐食性、溶接性、機械的性質、コストのバランスが良好。
● SUS316L 650℃
極低炭素鋼。耐粒界腐食性を更に強化。真空装置などは溶接の問題でこの素材を使用する。
海水をはじめとする液体向けで使用。耐食性、耐孔食性が必要な場所で使われる。
● SUS321 700℃
SUS304にTiを添加して耐粒界腐食性を高めたステンレス。
● 鉄 450℃
耐食性は悪いが、コスト面での利がある。
油中用での使用など腐食を考慮しない環境での使用に向いている。
● NCF800・32.5Ni-21Cr-45Fe 850℃
高温雰囲気での使用に向く。強度と耐浸炭性が良く、
長時間保持においても組織が安定しており、湿潤環境での耐食性も良好で、
加工性も優れている。コスト高。
● NCF600・76Ni-15.5Cr-8Fe 850℃
良好な耐酸化性を持ち、Cl-イオンによる応力腐食割れに強く、
高純水およびアルカリに対する耐食性にも優れています。
● チタン 500℃
耐食性が極めてよく、耐海水性も特に良い。
軽くて強い(比強度が高い。非鉄金属ではトップ)
がそのため加工はしづらい。薬品などの加熱にも使用。
● 銅 200℃
熱伝導が良く、非常に柔らかい金属のため加工しやすい。低温帯のヒーターに向いている。
ニッケルメッキを施して仕上げる。
液体加熱用同形状でSUS材と銅材を比較した場合、1.28倍程度容量を大きくすることができる。
よくある熱学技術への依頼・お問合せ例の紹介
お客様から寄せられたご要望の中から、多くお問い合わせ頂いたものについて解答いたします。
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