鋳込みヒーター
株式会社熱学技術のアルミ鋳込みヒーターは、鋳物の中にシーズヒーターや空冷管、水冷管を鋳込んだものです。
被加熱物に密着させて,その伝導熱を利用して加熱するのに用います。
耐振動性、耐衝撃性、耐久性に優れ、苛酷な使用下にも耐えうる構造です。
最大許容温度はヒーター表面が400℃程度(アルミ熔解温度650℃)ですが、被加熱物との接触面の機械加工精度を上げることで最大熱効率を得ることができます。
形状の多様性はもちろん、空冷管水冷管を共に鋳込むことによって、急冷、緩冷、の温度制御を行うことができます。
また、外面に放熱フィンを付けることで急熱も可能です。
鋳込みヒーターの使用例
・ホットプレート
・射出成形機 押出成形機のバレルやダイスの加熱
・ゴム成形プレスの金型に装着して加熱
鋳込みヒーターの特徴
・電力密度が高く設定することができ、熱伝導も優れているため、高温用ヒーターとして使用可能
・複雑な形状の製作が可能
・振動、衝撃に強く苛酷な環境下で使用可能
・急冷・緩冷(空冷管 水冷管)、急熱(放熱フィン)などの温度制御が容易
許容電力密度
被加熱物温度℃ | 一般機械加工面W/c㎡ | 射出成形機シリンダー面(上仕上以上)W/c㎡ |
---|---|---|
100 | 6.5 | 7.5 |
150 | 5.5 | 7 |
200 | 5 | 0.5 |
260 | 3.2 | 5 |
320 | 1.8 | 5.5 |
電力密度
電力密度の算出はシリンダーへの接触面積を基準にします。
即ち 電力密度 電力密度の選定には別表を参照に設計下さい。
この場合でもスペースヒーター間様高温度で使用される場所には、できる限り低電力密度に設計することが、ヒーターの寿命を長くする上で重要な要素となります。